トーク Why Biennale/Triennale? What’s Contemporary Art?

トークイベント

 

Why Biennale/Triennale?


What’s Contemporary Art?

 

 

国際交流基金バンコク日本文化センターは、ジムトンプソン・アートセンター、Thailand Creative & Design Center (TCDC)、タイ文化省芸術局との共催のもと、トークイベント「Why Biennale/Triennale? What’s Contemporary Art?」 を2018年11月3日(土)、TCDCのAuditoriumにて開催いたしました。

 

この10年、バンコクでは現代アートを扱うギャラリーが数多くオープンし、2018年、タイでは少なくとも3つの「ビエンナーレ」と名のつく芸術祭が開催されました。このように、タイのアートシーンが目覚ましい発展と成長を遂げつつあるなか、本トークでは、今一度原点に立ち返り、「なぜビエン/トリエンナーレなのか」、そして「現代美術とは何なのか?」といった基本的な問いについて考える機会となりました。スピーカーには、このテーマに欠かせないお二人、北川フラム氏(大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ総合ディレクター・瀬戸内国際芸術祭総合ディレクター)と長谷川祐子氏(東京都現代美術館参事・東京藝術大学教授)をお招きし、モデレーターに、クリッティヤー・カーウィーウォン氏(ジムトンプソンアートセンターアートディレクター)を迎えて、タイのアートシーンを踏まえながら議論を深めることができました。

 

[日時] 2018年11月3日13:30 – 15:30

[会場] TCDC (Thailand Creative & Design Center)  Auditorium
(1160 Charoenkrung Road, Bangrak, Bangkok 10500)

[言語] 日本語、タイ語(英語通訳なし)

[共催]  国際交流基金バンコク日本文化センター、ジムトンプソン・アートセンター
TCDC (Thailand Creative & Design Center)、タイ文化省芸術局

[来場者数]  90名

 

北川フラム氏による講演 ”The trend in Japan’s Bien/Triennale in the last decade and its future”

 

長谷川祐子氏による講演 “Ecology and Internet in contemporary Art”

 

パネルディスカッションの様子。

光州ビエンナーレインターナショナルキュレーターとしても活躍したクリッティヤー・カーウィーウォン氏(写真左)をモデレーターとして迎え、議論を繰り広げた。

 

約90名がトークイベントに参加。

 

(写真左から) 北川フラム氏、長谷川祐子氏、佐渡島志郎大使、Dr. Apinan Poshyananda

 

講師プロフィール

 

北川フラム

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 総合ディレクター

瀬戸内国際芸術祭 総合ディレクター

主なプロデュースとして、現在のガウディブームの下地をつくった「アントニオ・ガウディ展」(1978‐1979)、日本全国80校で開催された「子どものための版画展」(1980‐1982)、全国194ヶ所38万人を動員し、アパルトヘイトに反対する動きを草の根的に展開した「アパルトヘイト否!国際美術展」(1988-1990)等。 地域づくりの実践として、「ファーレ立川アート計画」(1994/日本都市計画学会計画設計賞他受賞)、2000年にスタートした「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(第7回オーライ!ニッポン大賞グランプリ〔内閣総理大臣賞〕他受賞)、「水都大阪」(2009)、「にいがた水と土の芸術祭2009」「瀬戸内国際芸術祭2010、2013、2016」(海洋立国推進功労者表彰受賞)等。 長年の文化活動により、2003年フランス共和国政府より芸術文化勲章シュヴァリエを受勲。2006年度芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門)、2007年度国際交流奨励賞・文化芸術交流賞受賞。2010年香川県文化功労賞受賞。2012年オーストラリア名誉勲章・オフィサー受賞。2016年紫綬褒章受章。2018年文化功労者。

 


 

長谷川祐子

東京都現代美術館 参事

東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授

 

金沢21世紀美術館を立ち上げ、現在東京都現代美術館参事、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授。上海ロックバンド美術館アドバイザリー委員。犬島「家プロジェクト」アーティスティックディレクター。最近の展覧会は、New Sensorium(ZKM)、Kishio Suga Situations(Pirelli HangarBicocca, Milan)(いずれも2016年)。2017年10月よりポンピドゥ・センタ―・メッスにて、‘Japanorama: NEW VISION ON ART SINCE 1970’をキュレーション。第7回モスクワ現代美術国際ビエンナーレ:Clouds ⇄ Forestsキュレーター。 2018年フランス パリにてジャポニスム2018の一環として「深みへ-日本の美意識を求めて」をキュレーション。


 

モデレータープロフィール

クリッティヤー・カーウィーウォン
ジムトンプソン・アートセンター アートディレクター

第12回光州ビエンナーレ2018 インターナショナルキュレーター

     

ジムトンプソン・アートセンターのアートディレクターを務める。国内外で多くのプロジェクトを行い、タイにおける現代美術の普及に貢献してきた。「バンコク実験映画祭」(1997-2007、バンコク)、「アンダー・コンストラクション」(2002、東京オペラシティ文化財団、国際交流基金主催)、「politics of fun」(2005、HKW、ベルリン)、「Saigon Open City」(2006-2007、ベトナム)、「東南アジア短編映画祭」(2009、オーバーハウゼン)、「Between Utopia and Dystopia」(2011、MUAC, メキシコシティ)、「Primitive」(2011、アピチャッポン・ウィーラセタクン、バンコク)など、数々の展覧会および映画祭のキュレーションを手がけてきた。現在開催中の第12回光州ビエンナーレ2018「Imagines Borders」では、キュレーターを務めた。

 

トークスケジュール
13:30 – 13:35 主催者挨拶
13:35 – 13:40 モデレーター挨拶
(Gridthiya Gaweewong)
13:40 – 14:10 北川フラム氏講演
「The trend in Japan’s Bien/Triennale in the last decade and its future」
14:10 – 14:15 モデレーターによるコメント
14:15 – 14:45 長谷川祐子氏講演
「Ecology and Internet in contemporary art」
14:45 – 15:15 パネルディスカッション
15:15 – 15:30 Q & A

 

Articles: (オンライン)Bangkok Post、TCDC、Zipevent、Maru Mura

 

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