短編映画でタイ深南部を知ろう

国際交流基金×タイ国日本人会オンライン共催企画第1弾

短編映画でタイ深南部を知ろう

 
Ka-Pho (2019)
 
【主催】 国際交流基金バンコク日本文化センター/タイ国日本人会
【後援】 公益財団法人日本タイ協会
【日時】 2020年12月9日(水)
【会場】 Glowfish Studio(タイ国日本人会本館・サトーンタニビル2階)
【申込方法】 https://forms.gle/t9FbAdi8PmTEygrz5 こちらのフォームよりお申込みください
【申込締切】 2020年11月25日(水)17:00(タイ時間)
【事業内容】 (いずれもタイ時間)
★会場参加(30名様まで) ※応募者多数の場合、11/25(水)以降、抽選のうえ、ご案内いたします
12/9(水)
09:30-10:30 短編映画上映会(プログラムB・日本語字幕付) (以下からはオンラインでも配信)
10:30-11:00 講演会「タイ深南部ってどんなところ?」 講師:柴山信二朗(帝京平成大学准教授)
11:00-11:45 「タイ深南部若手映画制作者」関係者との座談会(日本語・タイ語通訳付)
★オンライン参加(上記申込方法による事前登録が必要となります)
(1) 12/9(水)10:30以降の内容はオンライン配信をご視聴いただけます
(2) 短編映画10本(日本語字幕付)を指定リンク先より以下の期間内にご視聴いただけます 短編映画(プログラムA・Bとして5本ずつまとめて上映)オンライン視聴可能期間

2020年12月1日(火)10:00~2020年12月8日(火)17:00

  タイ深南部は、マレーシアとの国境付近に位置するパッタニ―県、ヤラー県、ナラティワート県を中心とした地域です。   現在でもタイからの分離独立を求める過激派の爆弾テロ事件が続発し、日本外務省が危険情報レベル3(渡航中止勧告)を出していることもあって、私たち日本人にとっては、なかなか足を運べない地域となっています。なじみが薄いと、どうしてもステレオタイプなイメージを持ってしまいがちです。そこで今回、皆様に、タイ深南部の理解を少しでも深めてもらえたらと願い、映画上映会+トークイベントを企画いたしました。地元に暮らす若者たちが、プロの映画監督の指導のもとに制作した珠玉の短編映画10本(いずれも日本語字幕付)を上映するとともに、タイ深南部研究に長くたずさわっている帝京平成大学の柴山信二朗准教授をお招きし、現地事情についてわかりやすく解説いただきます。また、映画制作に関わった若者たちにもご登壇いただき、皆様とともに意見交換をする場も設けております。この機会に、是非、奮ってご参加ください。  
  講演会・座談会 登壇者プロフィール   柴山信二朗(しばやま・しんじろう)   帝京平成大学現代ライフ学部准教授。東京外国語大学インドシナ語学科タイ語専攻卒業、タイ王国カセサート大学大学院社会開発プログラム・早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。専門は地域研究、社会人類学。1997年から約10年間タイに在住。その間、カセサート大学在学中にタイのイスラームに興味を持つようになり、パッタニー県(パタニ)に約1年半滞在、フィールドワークをおこなう。離タイ後も毎年1~2回深南部を訪れ(コロナ禍で今年は行けずにおります)、細々とフィールドワークを継続している。2009年より現在まで、『タイ国情報』(公益財団法人日本タイ協会)にタイ深南部に関して連載執筆している。   ピムパカー・トゥーウィラ(Pimpaka Towira)   映画監督・プロデューサー。「タイ深南部若手映画制作者」プロジェクト主宰。1988年から主に女性問題を扱った実験的な短編映画やドキュメンタリーを製作。代表作はタイの有名な幽霊話を解体してみせた、『メー・ナーク』(1997)。長編デビュー作の『One Night Husband』(2003)はベルリンなど多くの国際映画祭で上映され、タイの女性映画監督として初めて世界で名を知られるようになるきっかけとなる。これまでの全作品で監督、脚本、製作を担う。2007年に製作会社Extra Virginを立ち上げ、若手のプロデュースにも力を入れている。長編2作目の『孤島の葬列』(2015)は、作家自身が旅した体験に基づき、タイ南部イスラーム地域へ旅する姉弟とその友人のある離島へたどり着くドライブ旅行が、政治不安定な最中、個々人が内面に過去と記憶の矛盾を抱えつつも、個と他者の記憶の行き交いを通じて理想的な世界を探し求める人々の姿を浮び上らせる。同作品は、東京国際映画祭(2015)で「アジアの未来」部門作品賞を受賞。   そのほか、「タイ深南部若手映画制作者」プロジェクトを通じ、(今回上映される)短編映画を制作したタイ深南部出身の若手映画制作者数名に登壇いただく予定です。  
  上映作品情報   【プログラムA】 ※いずれも日本語字幕付   The Life 2019/17min. 制作=Young Yim Team あらすじ(撮影地:ナラティワート県) リーは野生の食べ物を探して売ることで妻と息子を養っている。ある日、森の中で一発の銃声が轟いた。この銃声により、リーの家族の生活は一変する。
Youth 2019/17min. 制作=TL Production Team あらすじ(撮影地:パッタニー県) 男子高校生ドンは同級生のティチャーを好きになり、彼女の誕生日に欲しがっていたハムスターをプレゼントしようとする。ティチャーの親友はドンの隣に住むエヴァ。ドンがティチャーの心をつかもうとする姿に、密かに寂しい思いをしている人がいた。
Learning With You 2019/20min. 制作=Nayu Rama Team あらすじ(撮影地:パッタニー県) 漁師の少年ウェーマは、魚を買い取ってくれる年上のフォンに恋をした。ウェーマはマレー系ムスリム、フォンは中華系仏教徒。出自の異なる二人。ある日、ウェーマは意を決してフォンに交際を申し込むが・・・。
Haleem and Fern 2019/12min. 制作=Happy Sad Sunday Team あらすじ(撮影地:パッタニー県) ムスリムの少年ハリームは、夏休みになると遊びに来る少女ファーンと幼なじみのように仲良く一緒に過ごしていた。少しずつ大きくなるにつれ、世の中には込み入ったルールがあることを知るようになる。
Melagu 2019/12min. 制作=Bee Walk Film Team あらすじ(撮影地:パッタニー県) タイ深南部の音楽をテーマとした短編ドキュメンタリー。世代の異なる3人のアーティストを取り上げ、この地域で音楽がどのように受け入れられてきたか、またそれがどのように変わってきたかを紹介する。
【プログラムB】 ※いずれも日本語字幕付   Ka-Pho 2019/13min. 制作=Smart End Game Team あらすじ(撮影地:パッタニー県) 父親が事件に巻き込まれたことから政府当局者に偏見と反感を抱いている少年。しかし、若い兵士との出会いから少しずつ考えが変わっていく。
The Ghost’s View 2019/17min. 制作=Dek Film Team あらすじ(撮影地:パッタニー県) 廃墟で若者グループが集まり、政府当局者には知られたくない活動をしている。過去の悲惨な事件によってもたらされた痛みを知ろうとする時、その痛みと傷が現在によみがえってくる。
Dek Ponok 2019/16min. 制作=Hi Sun Flower Team あらすじ(撮影地:ヤラー県) イスラム寄宿舎にハッサンという少年が転校してきた。新しい友人からこの学校にはお化けがいると聞かされ、ハッサンは本当のことが知りたくなる。
End Game 2019/12min. 制作=Wesion Team あらすじ(撮影地:パッタニー県) 17歳のムスリムの女子高校生が妊娠した。家族は社会的圧力を跳ね返すことができず、少女の母親は何とかこの問題を解決しようとできる限りのことをするのだが・・・。
When the Fish Sauce Was Illegal 2019/14min. 制作=Tum-naung-set-laew-lung-yang-yoo-mai Team あらすじ(撮影地:パッタニー県) なぜか違法な物品と関連付けられるようになった「ブードゥー」(タイ南部の調味料)。ある日、財政的な問題を抱えるブードゥー屋の兄妹に大量の注文が入る。注文の品を届けるためには多くの関門を突破する危険を冒さなければならない。