A special J-Talk: Diggin’ Culture #03
『いけばなと東京スカイツリー』
トークイベント概要
[講演者] 中山真知子(いけばな文化史研究者/華道家)
[日時]
2018年9月12日(水)18:00-19:30
※17:30から受付開始
[会場]
国際交流基金バンコク日本文化センター E教室
Serm-Mit Tower 10階( Asoke-Montri通り)
[料金] 無料
[使用言語] 日本語 (タイ語逐次通訳付)
[主催] 国際交流基金バンコク日本文化センター
[参加者] ワークショップ:33名、トークイベント:40名
[Article] Bangkok Post
国際交流基金バンコク日本文化センターは、J-Talkシリーズ第3弾として、特別講演『いけばなとスカイツリー』を開催いたしました。
「J-Talk: Diggin‘ Culture」シリーズは、タイの方々に、日本の文化・社会について「もう一歩」深く踏み込んだ理解・知識を持っていただくための、カジュアルなトーク・シリーズです。3回目となる今回は、いけばなの研究者であり小原流華道家の中山真知子氏にご登壇いただきました。
日本の伝統芸術の代表格であるいけばなの発祥は、15世紀に遡ります。その伝統的ないけばなの美を日本の現代社会のコンテクストから紐解くことをテーマとした今回は、いけばなと東京スカイツリーの構造を比較し、そこに共通される巨木信仰に基づく思想とその歴史に触れながら、いけばなの起源を解き明かしました。
J-Talkでは、タイの方々に知的刺激に満ちたお話を楽しんでいただき、日本の文化・社会についての「+アルファ」の知識と視点を身に着けていただく機会を提供しております。予備知識のない方々も対象としているため、基礎的な紹介も含まれますが、在留邦人の皆様におかれても、タイの友人・知人をお誘い合わせの上、ご参加いただくよう、今後も宜しくお願いいたします。
■講演者プロフィール■
中山真知子(なかやま まちこ)
成城大学文芸学部西洋美術史専攻。アールヌーボーの調査研究のために欧州留学。1976年よりいけばなを始め、以後日本を始め世界各国で活動。小原流華道に学び、いけばなの根源である華道家元池坊と、その最古の様式である立花について研究する。アジア、とりわけ中国と日本の文化比較の視点からいけばなを見つめ、アジア各地で、現地の自然の草花を用いて日本の伝統形式に則ったいけばなを紹介する展示・講演を行っている。 |
著書
* | “Origins of Ikebana Philosophy” The Asian Centre 1999年 |
* | 『立花と七支刀』 The Asian Centre 2001年 |
* | 『いけばなの起源ー立花と七支刀』 人文書院 2002年 |
* | 『花と「わび」の心』 The Asian Centre 2002年 |
* | 『「七」と日本人』 The Asian Centre 2006年 |
* | “500 Years of Ikebana” The Asian Centre 2013年 |
* | “Sacred Tree: The Root of Ikebana” The Asian Centre 2017年 |
ワークショップの様子
中山氏から、いけばなの位置の取り方について直接指導
ワークショップ後の集合写真
中山氏によるいけばなの起源にまつわる説明
いけばなと現代建築の関係性・つながりについて理解を深める参加者