特定技能制度を活用した来日就労のための総合オンラインセミナー 〜就労者に必要な日本語とは〜

在タイ日本国大使館 国際交流基金バンコク日本文化センター 主催

特定技能制度を活用した来日就労のための総合オンラインセミナー
〜就労者に必要な日本語とは〜

[日時] 2022 年 3 月 5 日(土)
9:00〜17:00 (タイ時間)
[会場] オンライン事業(Zoom ウェビナー)
[料金] 無料
[使用言語] タイ語、日本語
[事前登録] 3 月 2 日(水)までにお申し込みください。申込 URL https://bit.ly/34xG96e

プログラム    *内容は予告なく変更する可能性がありますのでご了承ください。

時間 プログラム 講師
午前の部
9:00 ~ 12:30
開会の辞 国際交流基金バンコク日本文化センター 在タイ日本国大使館
タイ人が日本で就労するためには JEDUCATION
特定技能制度全般説明 在タイ日本国大使館
特定技能制度に関するタイ政府の支援体制 タイ政府担当省庁(現在調整中)
特定技能評価試験全般説明 在タイ日本国大使館
製造業分野の技能評価試験 一般財団法人海外産業人材育成協会 バンコク事務所
国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic) 国際交流基金バンコク日本文化センター
日本での就労経験談 日本での就労経験者
昼食(12:30 ~ 13:30)
午後の部
13:30 ~ 17:00
コミュニケーションのための日本語教育 ~文法積み上げから課題遂行へ~ 国際交流基金バンコク日本文化センター 小島佳子
介護で働く人に必要な日本語 公益社団法人 全日本病院協会 村上まさみ
トークセッション 同上 小島佳子 同上 村上まさみ
閉会の辞 国際交流基金バンコク日本文化センター

国際交流基金バンコク日本文化センターは、在タイ日本国大使館と共催で、2022 年 3 月 5 日(土) に「特定技能制度を活用した来日就労のための総合オンラインセミナー:就労者に必要な日本語と は」を開催します。

本セミナーでは、日本語教育関係者のみならず、日本での就労を希望するタイ人、日本でタイからの就労者を受け入れている機関やタイで日本企業への人材紹介に携わっている民間企業など、タイ人の就 労に関わる皆さんに広く特定技能制度や日本語試験、技能試験の概要をお伝えするとともに、日本で働き生活するためにはどのような日本語や日本語教育が必要かを共に考えます。セミナーはオンラインで行われ、日本語、タイ語の字幕や通訳が付きます。
前半の「日本での就労」に関するプログラムでは、在タイ日本国大使館から特定技能制度について説明する他、タイの労働省からもタイ政府による支援や在留資格「特定技能」の申請方法などをお話しい ただく予定です。また、日本で働いた経験のあるタイの方にご自身の体験を共有していただきます。
後半の「来日就労者の日本語」プログラムでは、当センターの小島佳子専門家が「コミュニケーションのための日本語教育~文法積み上げから課題遂行型へ~」と題してお話しし、その後、公益社団法人 全日本病院協会/早稲田大学日本語教育研究センター非常勤講師の村上まさみ先生より、「介護職で就労するための日本語」と題し、日本の介護分野で働く人がどのように働き、どんな日本語を必要としているのかについてご講演いただきます。

在留資格「特定技能」は、深刻な人手不足に対応するため、一定の専門性や技能を有し、即戦力となる外国人を受け入れるために設けられた新たな在留資格で、2019 年 4 月から運用が始まりました。特定技能には 1 号と 2 号があり、特定技能1号では特定産業分野1として 14 の幅広い分野で日本で就労することが可能です。特定技能 1 号の在留資格で働くためには、日本語試験とそれぞれの分野の技能試験に合格する必要があり2 、日本語試験は、国際交流基金日本語基礎テスト(Japan Foundation Test for Basic Japanese, 略称:JFT-Basic)合格または日本語能力試験 N4 以上と定められています。

国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)は、特定技能制度が開始された 2019 年 4 月から実施されている日本語試験で、主として就労のために来日する外国人が遭遇する生活場面でのコミュニケーションに必要な日本語能力を測定し、「ある程度日常会話ができ、生活に支障がない程度の能力」があるかどうかを判定することを目的としています。2022 年 1 月現在、日本やタイを含む 9 ヶ国3で実施されています。国際交流基金は JFT-Basic の主催団体でありテストの開発・実施を行っています。国際交流基金バンコク日本文化センターでは、日本で生活や就労をするタイの方が必要な日本語能力を身につけるために、日本語教師の研修やタイ語版翻訳教材の開発や普及など幅広いサポートを行っています。

タイにおいては、特定技能制度の一層の活用が期待されていますが、同制度で必要とされる日本語力や日本語教育に関する知見は必ずしも十分に蓄積されていません。今回のセミナーで最新の情報に触 れ、課題や対策について考えてみませんか。


1 介護、ビルクリーニング、素形材産業、産業機械製造業、電気・電子情報関連産業、建設、造船・舶用工業、自動車整備、航空、宿泊、農業、漁業、飲食料品製造業、外食業の 14 分野です。

2 注:当該分野で技能実習 2 号を良好に修了した人は技能試験、日本語試験ともに試験の合格は必要ありません。

3 日本、カンボジア、インドネシア、モンゴル、ネパール、フィリピン、タイ、スリランカ、インドの 9 ヶ国です。


講師略歴
村上まさみ
公益社団法人全日本病院協会
早稲田大学日本語教育研究センター非常勤講師
一橋大学国際教育交流センター非常勤講師

会社員から転身を考えていた頃、タイをはじめアジアから来日された研修生のみなさんとの出会いを通して人とことばの道に続く扉をくぐる。1997 年から日本語教師として従事。以来、地域、企業、技術研修センター、日本語学校、大学、病院、介護福祉施設などをフィールドに、「わたしのことば」となる日本語の獲得を支える日本語教育を目指している。   現在は、大学での日本語教育、地域日本教育を支えるボランティア人材の養成などに携わるほか、日本語教育専門家として、全日本病院協会の外国人介護人材受入れ事業部門や社会福祉法人で、技能実習生や EPA 人材のための日本語講座の設計と運営に携わっている。

小島佳子
国際交流基金バンコク日本文化センター 日本語教育専門家

生涯の仕事として外国の人と関われる日本語教師を志し、ネパールで1年、その後、日本の日本語学校や大学で留学生への日本語教育に従事する。2006 年に地域の日本語教室に関わり始め、日本で働き学び暮らす外国の方々の生き方に感銘を受け、そうした方々の日本語教育に大きな関心を持つ。2012 年から県教育機関で日本語教育及び日本語ボランティア養成を担当し、生活者や難民の方、技能実習生への日本語教育にも携わり、2019 年 12 月から現職にて来日就労のための日本語教育を担当している。

主催:在タイ日本国大使館
国際交流基金バンコク日本文化センター

問い合わせ先: info-jftb@ba.jpf.go.jp
国際交流基金バンコク日本文化センター
The Japan Foundation, Bangkok
10th Fl. Serm-Mit Tower, 159 Asoke-Montori Road,
Bangkok 10110
Tel: 02-260-7500-4
Website: https://ba.jpf.go.jp
Facebook: https://www.facebook.com/jfbangkok/
https://www.facebook.com/JFTBasic.Thailand