舞台芸術専門家交流事業「Shifting Points」参加者募集 タイ、日本、東南アジア圏における舞台芸術の次代を担うアーティストの インキュベーション・プロジェクト

舞台芸術専門家交流事業「Shifting Points」参加者募集

タイ、日本、東南アジア圏における舞台芸術の次代を担うアーティストの
インキュベーション・プロジェクト

国際交流基金(JF)は、舞台芸術分野における日本とASEAN諸国の次世代の交流担い手育成を目的として、京都国際芸術祭(KYOTO EXPERIMENT)とバンコク国際舞台芸術ミーティング(Bangkok International Performing Arts Meeting, BIPAM)との共催でインキュベーション・プロジェクト”Shifting points”を始動します。

このプロジェクトでは、多様なバックグラウンドで舞台芸術を創作する新進気鋭のアーティストを選出し、3年間のインキュベーション・プログラムを実施します。応募対象はタイ、日本、東南アジアを拠点に活動する、舞台芸術に関連する作品を制作するアーティスト、アート実践者です。最終選考において、タイ(2名)、東南アジア(2名)、日本(2名)から計6名を選出します。

参加アーティストは、オンラインおよび現地にて集まる機会の中で、3名のファシリテーター、ゲストメンターによるファシリテーションおよびアドバイスを受けながら、東南アジアの舞台芸術実践者やその社会文化的エコシステムに関わることで、自身の思考や実践方法を拡張していきます。このプロセスにより、互いの学びを共有する体験を創出し、プログラムの最終段階ではパフォーマンスとしての成果を発表します。

ぜひご応募ください!

【参加対象者】

  • タイ、日本、東南アジアを拠点に活動する、舞台芸術に関連する作品を制作するアーティスト、アート実践者
  • 新たなインスピレーションや実践の拡張を求めているアーティスト
  • 英語でのコミュニケーションに意欲のある方(深い議論が必要なセッションには通訳がつきます)
  • 年齢制限は特にありません。
  • 下記に意欲のあるアーティスト
    フィールド・リサーチからインスピレーションを得ること。
    実践をより深い地域的、社会政治的関連性へと拡大させること。
    他の参加者とつながり、意見を交換すること。
  • 選出された参加者には、本プログラムにおけるリサーチの報告を作成していただきます(報告は必ずしも文章形式である必要はありません)。

※最終選考において、タイ(2名)、東南アジア(2名)、日本(2名)から計6名を選出します。

【スケジュール】
フェーズ1(2025)

  • 2月:自己紹介を兼ねたオンラインセッション
  • 3月(10日〜17日):BIPAM(バンコク)にて、ファシリテーター、メンターと共にリサーチ、エクスチェンジ、アイディア・デベロップメント
  • 10月:KYOTO EXPERIMENT(京都)にてリサーチ、エクスチェンジ、アイディア・デベロップメント

※このプロセスはフェーズ2(2026年1月〜3月および10月)、フェーズ3(2027年3月)へと継続する可能性があります。
(各フェーズに合わせて、応募方法を見直し、参加者を再選考する予定です)

【応募方法】
下記の申込フォームより応募してください。
申込フォーム
締切:2025年1月13日(月)23:59(日本時間)

【選考プロセス】

  • 書類選考の結果は、1月15日までにメールにてお知らせします。通過者には主催者とのオンライン面接についての確認メールをお送りします。
  • オンライン面接は1月15日〜22日の間に実施します。
  • 最終的な参加者の選考結果は1月末までに発表します。

選出された参加者には、2025年のバンコク、京都での活動に対して以下のサポートが提供されます:
・交通費(国内および国際移動費)
・宿泊費
・旅行保険
・日当(バンコク滞在期間中は1日1,500タイバーツ)

【ファシリテーター、ゲストメンター】
塚原悠也(ファシリテーター)

Photo by: Takuya Matsumi

関西学院大学文学部美学専攻修士課程修了後、NPO法人ダンスボックスのボランティア、運営スタッフを経て、アーティストとして2006年パフォーマンス集団contact Gonzoの活動を開始。2020年、演劇作品『プラータナー:憑依のポートレート』におけるセノグラフィと振付に対し「読売演劇大賞」スタッフ賞を受賞。近年は、さまざまなメンタープロジェクトや大学の講師を務め、後進の育成にも携わっている。2020年よりKYOTO EXPERIMENT共同ディレクター。

ジューン・タン(ゲスト・メンター)

プロデューサー、脚本家、アート・コレクティブ「Five Arts Centre」メンバー。クアラルンプール拠点。インペリアル・カレッジ・ロンドンで生物学を学んだ後、企業で働くかたわら、数々のアート作品の舞台監督、ツアー・マネージャー、プロデュースを手がける。
2018年から2020年には、TPAM国際舞台芸術ミーティングin横浜にてディレクションを担当した。文化政策変更を提唱する草の根的ネットワーク「ReformARTsi」に積極的に携わり、「Gabungan Darurat Iklim Malaysia」メンバーとして環境活動にも携わっている。映画の脚本執筆(「Interchange」「Spilt Gravy」 「Budak Flat」「 Housekeeping?」) や、東南アジアのさまざまなプラットフォーム(Astro, MediaCorp, Netflix, Disney+, Amazon Prime Video, Viu Malaysia)へ脚本提供を手がけている。

ヘリー・ミナルティ(ゲスト・メンター)

コンテンポラリー・パフォーマンスの分野におけるインディペンデントなキュレーター、ドラマトゥルク、研究者。ジャカルタ出身で、2018年よりジョグジャカルタに活動拠点を移している。ラディカルな戦略を再考することで、芸術の政治性/実践性を考え、経験や歴史に根ざした理論と結びつけることを試みている。研究としてのキュレーションを応用し、人間の身体、意識、自然を理解するための折衷的な知識に対して、言説的実践としての振付の歴史的経緯を考察することが、ミナルティの主な関心となっている。フェスティバルの共同キュレーションや、アート・プラットフォームの共同ファシリテーターを数多く務める。近年のキュレーター活動に、アジア4都市で開催された「Jejak-旅 Tabi Exchange: Wandering Asian Contemporary Performance」(2018-2021)、台北アーツフェスティバルにおけるキュレーター・レジデンシー「Cruising」がある。

【お問合せ】
pointsshifting@gmail.com (タイ語、日本語、英語)

【BIPAMとKYOTO EXPERIMENTについて】
BIPAM
BIPAM(Bangkok International Performing Arts Meeting)は、タイ、東南アジアのパフォーミング・アーツ・コミュニティ内でのつながり、対話および協力を促進することを目的としたプラットフォームです。これらの地域と世界の他地域とのつながりを深める役割も果たしており、アーティスト、プロデューサー、キュレーター、文化芸術団体がネットワークを広げるためのスペースを提供すると共に、現代的な舞台芸術作品の上演およびアイデアのエクスチェンジ、地域間および国際的なパートナーシップを発展させる機会を創出しています。新たな才能の育成にも焦点を当て、社会的・政治的かつ文化的な問題を芸術的表現を通じて探求するためのダイナミックな環境を創造しています。
https://www.bipam.org/

KYOTO EXPERIMENT
KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭は、2010年より京都市内で開催している舞台芸術祭です。国内外の「EXPERIMENT (エクスペリメント)= 実験」的な舞台芸術を創造・発信し、芸術表現と社会を、新しい形の対話でつなぐことを目指しています。演劇、ダンス、音楽、美術などジャンルを横断した実験的表現が集まり、そこから生まれる創造、体験、思考を通じて、新たな可能性をひらいていきます。
https://kyoto-ex.jp/

共催: