国際交流基金海外巡回展
「焼締 – 土の変容」展
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バンコク | |
[期間] | 2023年8月25日(金)– 9月26日(火) 10.00 – 19.00 (月曜日および公休日は休館) |
[入場料] | 無料 |
[会場] | ラチャダムヌン・コンテンポラリー・アートセンター (Ratchadamnoen Contemporary Art Center, RCAC) 2階 Exhibition 5 (google map) |
コンケン | |
[期間] | 2023年10月7日(土)– 11月26日(日) 10.00 – 17.00 (月曜休館) |
[入場料] | 無料 |
[会場] | コンケン大学芸術学部ギャラリー (FAG) |
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国際交流基金バンコク日本文化センターは、タイ文化省及びコンケン大学芸術学部との共催にて、海外巡回展「焼締―土の変容」展を開催します。
最も原初的なやきものの制作方法ともいえる「焼締め」。釉薬を施さず高温で焼成されるこのやきものは、現代まで連綿と引き継がれています。焼締めは須恵器の流れを汲み、12世紀末に備前、常滑、信楽などで焼成が始まったとされ、桃山時代には茶陶の分野で重宝されるようになりました。現代になると、器だけではなくオブジェを制作する作家も現れ、やきもの表現のひとつとして国内で定着していきました。焼成時の降灰による自然釉を作品の一部として取り入れ様々な形態に対応した焼締めは、このように人々の日常に溶け込みながら長い歴史を作ってきたのでした。
本展では、日本で独自の発展を遂げた焼締めの、その成立から現代に至るまでの歴史とともに、茶陶における焼締めや食の器としての焼締め作品、さらにオブジェ作品と化した焼締めを展示することによって、日本の伝統文化の一部をご紹介します。
<展示内容>
序章 焼締めの誕生
平安時代後期、須恵器にその起源をもつ備前焼や常滑焼などが作られるようになりました。
それらは釉薬が施されず約1,200℃から1,300℃という高温で焼成されたやきもので、焼締めと呼ばれるものでした。この焼締めは鎌倉時代に入り常滑焼から派生した信楽焼などにも引き継がれ、現在にいたります。本章では、平安時代から近代にいたるまで、日本陶芸の一翼を担っている焼締めの歴史をご紹介します。
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第1章 茶陶としての焼締め
日常の器として日本国内で広く使用されはじめた焼締め作品ですが、室町時代に入ると大きな転機を迎えます。茶の湯の隆盛
により、「侘」「寂」など日本独特の自然観を茶道具に求めた茶人たちが、備前や信楽といった焼締めの
器に注目するようになったのです。彼らは、日常雑器を花入や水指などに見立て、茶道具として重用したのです。本章では桃山時代に重宝された茶陶としての焼締め作品をパネルで紹介し、現代の作家の手による作品を茶道具としてしつらえ展示します。
第2章 和食と焼締め
2013年12月、「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。その評価には「自然の美しさや季節の移ろいの表現」も含まれており、日本人の伝統的な食文化は「季節に合った調度品や器を利用して季節感を楽しむ」とあります。ここで言われている器には、磁器はもちろん欧米ではあまり食器として使用されない焼締めも含まれており、そこに日本人独特の感性が見られるではないでしょうか。第2章では、食の器としての焼締め作品をご紹介し、一汁三菜を基本とした日本の食事スタイルの資料を参考展示します。
第3章 焼締めのオブジェ
800年以上の歴史を持つ焼締め。現代の日常の器や茶陶として進化を遂げる一方、「用」から自由になったオブジェとしても私たちの身近にあり続けています。最終章では、器形から離れた焼締めの様々な表現をご紹介いたします。
本展覧会を通じ、多くの方々に素朴で味わい深いやきものを知っていただき、日本人独特の感性や美意識に触れる機会となることを願っています。ぜひご来場ください。
第1章 茶陶としての焼締め
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茶碗
2014
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備前耳付水指
1955ごろ
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丹波蓋物
2015
第2章 和食と焼締め
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鉢/ボウル、盃/カップ
2015
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飯碗
2015
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備前窯変徳利、備前酒杯
c. 1965-74
第3章 焼締めのオブジェ
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無名異窯変大壷
不明
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備前香炉 竜一声
2014
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信楽窯変盤
不明
本件お問い合わせ先
10th Fl. Serm-Mit Tower, 159 Sukhumvit 21 Rd., Bangkok 10110, Thailand
Tel: 02-260-8560-4
Facebook: jfbangkok | Website: https://ba.jpf.go.jp/
Eメール: acdept_jfbkk@jpf.go.jp
共催:
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後援:
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