日本研究メコンキャラバン(ラオス)
2009年に日本とメコン地域諸国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム)の間で実施された「日メコン交流年」の10周年を記念して、国際交流基金バンコク日本文化センターは、ラオスにおける日本研究振興事業の一環としてタイから2名の著名な講師をお迎えして特別セミナーを実施しました。タマサート大学キティ・プラサートスック副学長(国際担当)には「タイと東南アジアにおける日本研究:発展、傾向と重要性」、アジア工科大学院のスナンタ・シェンタイ教授には「タイにおける日本式経営」についてお話しいただきました。この特別セミナーは、2019年7月5日(金)16時から18時、ラオス国立大学ドンドックキャンパスにあるラオス日本センターにて開催されました。
セミナーの主な目的は、メコン地域諸国と日本の間の文化交流をさらに進め、対話と相互理解を育み、ラオスの研究者や学生、関係者から日本研究に携わる人材を育成することです。各学部から研究者の参加を得て、セミナーは50名の定員が満員となりました。
日時: | 2019年7月5日(金) 16時から18時 |
会場: | ラオス国立大学ドンドックキャンパス ラオス日本センター |
<プログラム> | |
15:30 | 受付 |
16:00 | 開会 |
16:15-16:45 | 「タイと東南アジアにおける日本研究:発展、傾向と重要性」 タマサート大学 キティ・プラサートスック副学長(国際担当) |
16:45-17:30 | 「タイにおける日本式経営」
アジア工科大学院 スナンタ・シェンタイ教授 |
17:30-18:00 | 質疑応答・閉会 |
講師略歴:
(1) キティ・プラサートスック准教授
タマサート大学 副学長(国際担当)
キティ・プラサートスック氏は、タイのタマサート大学東アジア研究所長を5年間務めた後、同大学において現国際問題担当副学長。タイ国防省戦略委員会委員および、国際交流基金アジアセンター顧問委員も務めている。
現在は、東アジアにおけるソフトパワー、米-タイ同盟、そして地方レベルでの日-タイ関係等を研究テーマとする。UCバークレー校の客員教授として「東南アジアにおける国際関係」を教え、北京大、ミュンヘン大、早稲田大、延世大、オーストラリア国立大学(ANU) 等でも講義を行った。 同氏はまたコロンビア大学、日経フォーラム、北京フォーラム、済州フォーラムなどの国際シンポジウムに定期的に招かれ、講演を行っている。
(2) スナンタ・シェンタイ教授
アジア工科大学院
スナンタ教授は、1999年に経営学部の准教授としてアジア工科大学院で勤務を開始し、2014年より教授。
米国イリノイ大学労使関係研究所より博士号(1984年)と修士号(1979年)を、チュラロンコン大学で英語学学士号を1975年に取得している。
研究テーマは、確かなイノベーションと競合優位性のための戦略的人的資源管理、新経済、Eワークと雇用慣行、人材資源管理と生産性を向上させるための組織学習、生産性を向上させるための組織変化、人的資源管理と知識管理、キャリア・マネジメントと組織業績、雇用関係、生産性と企業競合性、知識集約型経済における人的資源管理システムの開発と発展等である。