イサーンと沖縄 染織物探訪

イサーン・クリエイティブ・フェスティバル 特別トークイベント

イサーンと沖縄 染織物探訪

日時 2021年8月11日(水)
16:00 – 19:00 (日本時間, UTC+9)
14:00 – 17:00 (タイ時間, UTC+7)
料金 無料
使用言語 日本語・タイ語 (通訳あり)
登録及び配信方法 国際交流基金バンコク日本文化センター公式YouTubeチャンネルまたは公式facebook上のライブ配信。
 [日本語視聴]
YouTubeチャンネル【The Japan Foundation, Bangkok】

国際交流基金バンコク日本文化センターは、イサーン・クリエイティブ・フェスティバル2021とともに、特別イベント「イサーンと沖縄 染織探訪」オンライントークを開催します。

タイ・イサーン地方と沖縄県。遠く離れた2つの土地ですが、ともに観光地として名高いだけでなく、豊かな自然と多様な文化を有し、世代を超えて受け継がれてきた素晴らしい伝統工芸品の産地でもあります。中でも染織物には、地元の草花・鉱物を活かした技術、模様の形成等、その土地で生活を営んできた人々の姿を映すものといえるでしょう。

特別トークイベント「イサーンと沖縄 染織物探訪」では、経験豊富なタイと日本の専門家5名が、琉球王朝から伝統受け継ぐ沖縄と、魅力的な文化が交錯するイサーンの、これら染織物文化についてお話します。二つの染織物にはどのような繋がりがあり、伝統工芸品はどのようにその価値を高め、国際社会で発展していけるのか。国境を越えた染織物文化の世界をぜひご一緒に探訪ください。

本イベントは、クリエイティブ・エコノミー・エージェンシー(CEA)およびタイランド・クリエイティブ&デザイン・センター コンケン(TCDCコンケン)との共催で実施します。

登壇者紹介

ワリン・ブーンヤプッティポン
コンケン大学 工業デザイン建築学科 准教授 (タイ)

タイ・チェンマイ出身。コンケン大学美術・応用芸術学部博士課程修了し、現在同大学建築学部工業デザイン建築学科にて教鞭をとる。テキスタイルデザインを専門とし、教育、研究、出版物のデザイン、テキスタイル展等を開催。また、コミュニティにおける商品開発支援ワークショップ等、学術的な面からの社会貢献活動も行う。海外での研修・研究の実績を多数もち、これまで獲得した助成金の一つ、国際交流基金アジアセンター・フェローシップ・プログラムでは、2016年に沖縄に赴き「沖縄とイサーンの染織に関する比較研究」を行った。

宮城 奈々
一般財団法人沖縄美ら島財団 琉球文化財研究室 主事(日本)

沖縄県大宜味村喜如嘉出身。幼少期から中学生時代まで、同居していた祖母の一連の芭蕉糸つくりを身近に見て育つ。糸芭蕉の葉の影、葉のヒンヤリした肌触り、ウーダキの匂い、強い太陽の日差し、心地よい風等々、幼少期に体感した様々な質感、匂い、風景の記憶が、布づくりの原点になっている。

大学生時代に旧沖縄県立博物館の展示で眼にした琉球時代の衣裳の透明感と模様の空間性に魅了され、染織製作を研究。大学院生時代は古典染織を研究、今日まで布地の質感研究と御絵図の模様について文献資料・実物調査・製作研究を行っている。

鈴木 修司
ゆいまーる沖縄株式会社 代表取締役社長 (日本)

1988年に沖縄の工芸品の企画・流通を行うゆいまーる沖縄に入社。2010年同社代表取締役社長に就任。 沖縄工芸品のブランド構築をスタートし、これまでに琉球ガラス、焼物等の工芸ブランド、沖縄県立芸術大学とコラボレーションしたデザインブランドを立上げる。沖縄県の商品開発事業、織物職人の人材育成プロジェクトの運営など、沖縄工芸業界の課題解決に向けた取組みも積極的に行っている。

カンチャナーチャナーテイパーポーン
BWILD byHeart 創業者 (タイ)

コンケン大学経営管理専攻修士課程修了。2003年より、実家の生地屋を手伝う。 裁縫から学び始め、次第にその魅力にはまり、仕立て屋”byHeart “を開業。2019年には、若いデザイナーや地元の職人が、独自の特色を持つ東北イサーンの技術を活かした商品づくりができる場として、小さなコミュニティ組織、BWILD byHeartを設立。BWILD byHeartは、デザイナーや作り手の意見やアイデアを反映したアートやクラフトづくりを促進し、彼らが地元で幸せに働きつつも、家族を維持するために十分な収入を得られる暮らしを目指す。

カニッター•ヌワンタラニー
メー ファー ルアン タイ王室財団 テキスタイル・デザイナー (タイ)

タイ国内で産業デザインの学士号を取得した後、アールト大学芸術・デザイン・建築学部(フィンランド)でテキスタイル・アートとデザインの修士号を取得。テキスタイル・アートおよびものづくりへの関心を深め、現在は表面や織りのデザインを専門とするテキスタイルアーティスト、デザイナーとして活躍。洗練された技術と様々な素材を用いて、伝統的なテキスタイルの美しさを現代的な文脈の中で強調し、再解釈する作品を生み出す。現在、メー ファー ルアン王室財団でテキスタイルデザインの責任者を務める傍ら、自身のテキスタイルスタジオ「Kaniit.Textile」を設立し、創造的かつ実験的なプロジェクトに取り組んでいる。

モデレーター・通訳

ワッチャラー•スヤラー助教
コンケン大学教育学部 (タイ)

タイ・ウドンラチャタニ生まれ。日本・文科省の国費外国人留学生制度のもと、 琉球大学大学院人文社会科学研究科(比較地域文化専攻)博士課程修了。沖縄で7年間過ごす。現在、コンケン大学教育学部日本語教育学科にて教鞭をとる。

イサーン・クリエイティブ・フェスティバルについて
イサーン・クリエイティブ・フェスティバル(Isan Creative Festival)2021は、2021年7月9日から8月15日まで、「Isan Crossing(交錯するイサーン)」というテーマで開催されています。「Crossing;越える」「Crossover;交錯」「Diversity;多様性「Inclusivity;包括性」の4つのキーワードを掲げ、課題を乗り越えてゴールに向かって踏み出すための共同ネットワークとして、創造性、デザイン性、革新性を備えたイサーンの文化資産のプロジェクトや活動を紹介し、それらに携わるすべての人たちの創造的なビジネスネットワークやアイデア交換の場を生み出しています。詳細はこちらをご覧ください。  https://www.isancreativefestival.com/(タイ語・英語のみ)

お問い合わせ先
国際交流基金バンコク日本文化センター
10th Fl. Serm-mit Tower, 159 Sukhumvit 21,
Bangkok 10110
Eメール: acdept@ba.jpf.go.jp

Co-organized by

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【トークイベント「イサーンと沖縄 染織物探訪」 JFBKK YouTube チャンネルにて公開!】https://bit.ly/3kfhY1V