『国際交流基金バンコク日本文化センター日本語教育紀要』

第4号( 2007年 8月発行 )

目次

特別寄稿

コミュニケーションのための日本語教育文法 ――日本語教育の常識を疑おう――野田尚史1

論文
 
タイの大学と日本の大学における第二言語と しての日 本語教育文化比較Somporn GOMARATUT19
表記上の誤用からタイ人日本語学習者の 有声音・無声音 の捉え方を考察する  ― 「カ行・ガ行音」「タ行・ダ行音」 「パ行・バ行 音」を中心に ―宮原三保子33
タイ人学習者向け初級聴解教材開発のた めの基礎研究( 2 ) ―聴き取りにくい音素をめぐる指導法―Sukanya THONGDEENOK43
間投助詞「ネ」の機能と使用条件Asadayuth CHUSRI55
タイ人学習者のための初級文法項目の設定 ―日本語教育文法の視点からの 4 つの案―Kanokwan Laohaburanakit KATAGIRI Patcharaporn KAEWKITSADANG Somkiat CHA WENGKIJWANICH Suneerat NEANCHAROENSUK67

実践・調査報告
 
タイの衛星放送による日本語授業のアンケート調査宮岸哲也79
タイにおけるビジネス日本語コースについての考察 ― Waseda Education ( Thailand )での実践報告―田中敦子89
1940 年のバンコク日本語学校について ―資料紹介(日本語学校規則書)―北村武士 Wilailuck TANGSIRITHONGCHAI99
日本語初級クラス活動『会食授業』 ―会話能力の向上を目指して秋田英嗣109
北部タイ日本語教師会  2006 年度活動報告 ― 地域社会との連携を目指して ―鈴木由美子 Saranya KONGJIT 海老原智治 川合友紀子119
タイ北部中等教育機関におけるプロジェクト ワーク実践報告 ― ユパラートウィッタヤライ 校と京都府立 東宇 治高等学校と の文化交流プログラムから―鈴木由美子131
日本語・初級レベルにおける「聴解指導」の 在り方について ― 「聴取」から「聴解」への過程を重視する教室活動 ―森 康眞141
ラチャパット大学における日本語学習者の学 習リソース活用池島真弓 松尾憲暁 武蔵祐子151
仏暦 2542 年( 1999 )タイ国家教育法及び 仏暦 2545 年 ( 2002 )タイ国家教育法第 2 版 ― 後半の日本語訳 ―海老原智治161
中級クラスにおける協働学習のアクション・リサーチ大竹啓司171
教室活動における日本語母語話者の位置 づけと組織 化についての振り返り ―教室内での実践共同体の構築をめざして―松井孝浩181
外国語としての日本語読解技能の教授 法と その実 践のし方Napasin PLAENGSORN191
コンケン大学教育学部日本語教員養 成課程にお ける漢字指導実践報告有本昌代203
コンケン大学教育学部日本語教育プログラムにお けるカリキュラム坪根由香里213
ラオスにおける日本語教師養成・現職教 師研修の試み平田 好223
他者評価と自己評価が学習者に与え る影響について ―日本語中級クラスにおける実践を通して―林 朝子233
要旨 243