海外巡回展 「武道の精神」展

  イベント概要  
チョンブリー
[日 時] 2020年9月24日(木) ~ 10月25日(日) 毎日開館 8:30‐16:30
[会 場] ブラパー大学 芸術学部 展示ホール
[オープニング] 2020年9月24日(木) 13:00より 展示会場にて
[料 金] 無料
ナコンパトム
[日 時] 2020年11月25日(水) ~ 12月20日(日) 火曜から日曜 10:00‐18:00 (月曜・祝日は休館)
[会 場] シラパコーン大学(ナコンパトム・キャンパス)絵画・彫刻・グラフィックアート学部 シリントーン王女アートギャラリー
[オープニング] 2020年11月25日(水) 16:00より 展示会場にて
[料 金] 無料
   
1. 変わり兜 さざえ形 2. 変わり兜 鯰尾形 3. 金・銀紙日の丸文鉄扇 4. 変わり兜 一の谷兜 5. 大鎧(平安~鎌倉 本小札兜付)
  国際交流基金海外巡回展「武道の精神」展は、日本を代表する文化である【武道】に対する海外での絶大な人気と強い関心から生まれました。タイでは2012年にバンコクとチェンマイで開催したところ大変好評を博したため、この度、再度開催する運びとなりました。日本の武士文化を描いた歴史小説や映画は、現在、日本人だけでなく世界中の人々の間でブームを巻き起こしています。特に、ここ数十年の間、日本の武道のさまざまな側面が映画や漫画で紹介されています。海外で製作された一部の映画には、歴史的事実に忠実ではなく誇張されている作品もありますが、このような歴史映画や小説は、人々が日本の武道とその発展について関心を持つきっかけとなり、より深く知りたいと思う人も増えました。   この展示会では、戦場での戦闘技術(武術)から、人気のスポーツであり心身を鍛える鍛錬でもある武道についての理解を深めていただくことができます。武道の「武(ブ)」という字は戦や軍隊を意味しており、「道(ドウ)」の文字通りの意味は道です。武道とは、単に技術の習熟や上達を目指すだけでなく、武道を行う者が身体能力と共に人柄や道徳心を向上させ、人としての成長を目指すものなのです。   示会は二部構成となっています。第一部では、弓、矢、鎧、刀、兜などの歴史的な武具の複製や現物を展示し、8世紀から19世紀にかけての武道の発展と変化を解説します。古い時代の武具の多くは、現存していなかったり、繊細すぎて国際輸送には耐えられなかったりするため、当時の鮮やかさを再現した複製品を展示します。   驚くべきことに、この時代の武士は、精神的な成長を図りつつ、厳しい肉体的な訓練を受けていました。この戦いに対する精神的なアプローチは、武士の技術や精神の向上だけでなく、武具や装備を作る職人の技の発展にもつながりました。   典型的な作品として、戦乱が頻発した戦国時代(1467年~1568年)に作られた八つの見事なデザインの兜を当時の素晴らしさそのままに展示します。これらの兜には精巧なデザインが施されていますが、実際に黒田長政(1568年~1623年)などの有名な武将によって戦闘で着用された物です。非常に個性的でユニークなこれらの兜は、武士が武術の訓練を通じて身に付けた野心や意志の力を反映しています。   第二部では、日本の武道が二つの重要な危機に直面しながら生き残った過程、19世紀から20世紀にかけて起きた「武術」から「武道」への再編について説明します。   初めの転機は19世紀半ばの封建主義の終焉と明治時代における近代化の始まり、二つ目は、第二次世界大戦後に起きた教育の民主化でした。このような社会の変化を背景として、肉体的かつ精神的な鍛練を自分自身や社会の発展と結び付けた教育者や武道家によって、「武術」(戦うための技法)は、「武道」(武勇の哲学)に変容しました。 今日でも武道の精神が日本人の日常生活にどのように息づいているかを理解していただくために、九つの武道協会を紹介し、現在でも使われている竹刀、防具、甲手(小手)といった練習用具や防具を展示します。   この展覧会を通じて、武道の歴史を知るだけでなく、美意識や創造性、日本の社会史、日本人の物の考え方などについても新しい角度から理解を深めていただけますと幸いです。   問い合わせ先: acdept@ba.jpf.go.jp(桑原、佐藤) *日本語、英語   国際交流基金バンコク日本文化センター The Japan Foundation, Bangkok 10th Fl. Serm-Mit Tower, 159 Asoke-Montori Road, Bangkok 10110 Tel: 02-260-8560~3 Facebook: https://www.facebook.com/jfbangkok/ Website: https://ba.jpf.go.jp/?lang=ja   主催:  後援: