土門拳、木村伊兵衛ら日本を代表する
写真家の眼(レンズ)を通して激動の時代を振り返る
写真展『戦後日本の変容』展
国際交流基金バンコク日本文化センターは、日本を代表する写真家11人による写真展『戦後日本の変容』展(Metamorphosis of Japan After the War: 1945-1964)をバンコク、チェンマイで開催いたしました。
1945(昭和20)年、荒廃した国土から再出発した戦後日本は、1964(昭和39)年の東京オリンピック大会開催までの20年間に劇的な変貌を遂げ、経済大国への道を歩むまでになりました。この時代は、民主化によって自由な写真表現が息を吹き返し、また新しい才能が戦後写真を切り開いてゆく、まさに創造的エネルギーに満ち溢れた20年間だったと言えます。
本展では、土門拳、木村伊兵衛、東松照明など日本を代表する11人の写真家によって撮影された123点のモノクロ写真を、「敗戦の余波」、「伝統と近在のはざまで」、「新しい日本へ」の3章構成で展観し、激動の時代を振り返りました。
錯綜する時代状況を如実に物語る写真の数々――。芸術性と記録性を兼ね備えた日本文化の一端として、多くのタイ人の方々に鑑賞いただけた機会となりました。
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写真キャプション:
(左から) 土門拳「紙芝居、東京」(1953)、川田喜久治「<地図>原爆ドームと太田川」(1960-1965)、
奈良原一高「<王国>沈黙の園、No.52、函館、北海道」(1958)、木村伊兵衛「秋田おばこ、大曲、秋田」(1953)
●チェンマイ●
オープニング特別講義「日本の激動の時代を振り返る」にて
本展示会の意義や特色について熱弁するアタチャック・サタヤーヌラック教授
(写真左から)吉岡、在チェンマイ総領事 青木氏、アタチャック・サタヤーヌラック教授
オープニングセレモニーの様子
展示会の写真に見入る観客たち
日本人の方々にも多くご来場いただいた
意見を交わしながら観賞する来場者の様子①
意見を交わしながら観賞する来場者の様子②
木村伊兵衛「秋田おばこ、大曲、秋田」(1953)に特に関心を示す観客の様子
●バンコク●
オープニング:アーク・フォンサムット氏による作品紹介および説明の様子
フォトセッション
題材の影響もあり、来場者数の伸びがあまり見られなかったが
実際に観賞した観客からは高い評価を得ることができた。
意見を交わしながら観賞する来場者の様子③
カタログ展示の様子
写真家たちの生い立ちやプロフィールに見入る観客の様子
[主催]
国際交流基金バンコク日本文化センター
[共催]
タイ文化省現代芸術文化局(OCAC)
チェンマイ大学アートセンター
[後援]
在タイ日本国大使館
在チェンマイ日本国総領事館