国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)
【受験料】 | 1,260 バーツ |
【会場】 | カセムバンディット大学ロムクラオキャンパス (KBU Prometric Test Center) 2nd Building @ Kasem Nakara Building, Room STN10988 , 6F, Kasem Bundit University , Romklao Campus, Minburi Road, Minburi, Bangkok |
【申込方法】 | オンライン https://ac.prometric-jp.com/testlist/jfe/index.html |
【運営】 | プロメトリック社 |
テスト日はこちらからご覧ください。 |
JFT-Basicの概要の動画はこちらからご視聴いただけます。
1.テストについて
https://www.jpf.go.jp/jft-basic/ (日本語)
https://www.jpf.go.jp/jft-basic/e/index.html (英語)
テストの目的
国際交流基金日本語基礎テスト(Japan Foundation Test for Basic Japanese, 略称:JFT-Basic)は、主として就労のために来日する外国人が遭遇する生活場面でのコミュニケーションに必要な日本語能力を測定し、「ある程度日常会話ができ、生活に支障がない程度の能力」があるかどうかを判定することを目的としています。このテストは、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR:Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)および、CEFRに沿って国際交流基金が「相互理解のための日本語」を理念とする日本語教育のための枠組みとして開発した「JF日本語教育スタンダード」(JFスタンダード)の考えに基づき、「日本語で何がどれだけできるか」を測ります。 JFT-Basicは、2019年4月1日から開始された在留資格「特定技能1号」を得るために必要な日本語能力水準を測るテストとしても活用されています。
このテストは、日本語を母語としない外国人を対象とします。その中でも、主として就労のために来日する外国人を対象としています。特定技能1号の申請を行う予定がない人でも受験することは可能です。
このテストは、コンピューター・ベースト・テスティング(CBT:Computer Based Testing)方式により行われます。テスト会場でコンピューターを使用して出題、解答します。ブースで、コンピューターの画面に表示される問題やヘッドフォンに流れる音声をもとに、画面上で解答します。 コンピューター画面の中央のエリアにテストの問題、および選択枝が表示されます。また、画面の周辺にはセクション名、テスト名、残り時間や解答状況などが表示されます。 このテストでは、設問は英語で表示されています。Your Languageボタンをクリックすると、タイ語で設問を読むことができます(画面にはテストが実施される9カ国の言語がすべて表示されます)。 設問を読み、状況や場面を把握して問題に解答します。聴解では、再生ボタンを押すと音声が再生されます。音声は2回まで聞くことができます。解答する際は、選択枝をクリックしてください。選択した選択枝の色が変わります。
このテストは、「文字と語彙」「会話と表現」「聴解」「読解」の4セクションで構成されています。約50問が出題され、受験時間は60分間です。セクションごとの解答制限時間はありません。
このテストでは、JF日本語教育スタンダードが日本語の熟達度を示すため採用しているCEFRの枠組みに沿い、「日本語で何がどれだけできるか」という課題遂行能力をレベル指標としています。課題遂行能力はCan-do (「できる」という文)で表し、6レベルに分かれています。(図1)。このテストではA2レベルの一定程度の日本語能力を持っているかどうかを判定します(表1)。
(図1)Can-doの6つのレベル
Q. JFT-Basicは、在留資格「特定技能」とどういう関係があるのですか?
A. 特定技能1号の資格を得るためには、それぞれの分野(14業種)の仕事の技能水準を測るテスト(技能試験)と、生活や仕事に必要な日本語能力水準を測るテスト(日本語試験)に合格する必要があります(技能実習2 号を良好に修了した者はいずれの試験も免除)。JFT-Basicは、この日本語試験として活用されています。なお、日本語能力試験N4以上の証明も、特定技能1号に必要な日本語能力水準を持っていると認められます。 特定技能制度について
■ 外務省HP
■ 制度説明資料「新たな外国人材の受入れ及び共生社会実現に向けた取組」(PDF)
Q. 特定技能1号を取得するための技能試験は、タイで行われますか。またいつ、どこで行われるのですか。
A. 国際交流基金は、特定技能1号の取得時に活用できる日本語試験のみを担当しています。技能試験の実施については、タイ労働省、日本政府、各業種の技能試験の作成団体および実施団体によって決定されます。また特定技能制度、技能試験については、法務省のウェブサイトをご参照ください。
■ 法務省ウェブサイト (日本語)
Q. 過去に出題された試験問題は公開されたり、出版されたりしますか。
A. いまのところ、その予定はありません。サンプル問題はこちらをご覧ください。
Q. 予約ウェブサイトについて質問がある場合、どこに問い合わせればよいですか。
A. 予約ウェブサイトについての質問は、プロメトリックカスタマーサービスセンターにお問い合わせください。
2.日本語を教える方へ
『いろどり 生活の日本語』 国際交流基金は、日本語を母語としない外国人が、例えば在留資格「特定技能」等で来日する場合、日本での生活場面で求められる基礎的な日本語コミュニケーション力をCan-do Statement(「~できる」という課題遂行力を表す形)で記述した「JF生活日本語Can-do」を新たに開発しました。これは、2010年に発表したJF日本語教育スタンダードの理念・考え方に基づいて開発されたもので、A1レベルとA2レベルの計381個のCan-do項目から成り立っています。 また、この「JF生活日本語Can-do」を学習目標に設定した新たな日本語教材が、「いろどり 生活の日本語」 です。音声ファイルを使った聴解や会話の練習、本物に近い素材を使った読解練習などを通じて実践的な日本語力を着実に伸ばしていくことができますので、JFT-Basicに向けた受験勉強はもちろんのこと、初級レベルの日本語を学ぶ方々にも、幅広くご利用いただけます。
「特定技能制度による来日希望者のための日本語教授法研修」国際交流基金日本語国際センター(埼玉県浦和市) では、「特定技能」制度を活用して来日する者に対して行われる日本語教育事業の支援を目的として、当該日本語教育を行っている機関・団体の日本語教師を日本へ招へいし、JF日本語教育スタンダードや課題遂行を目標とした教授法の理論及び方法論の知識を深めること及び、生活や就労のために必要な日本語の教育能力を向上させることを目的に1か月の教師研修を行っています。
バンコク日本文化センターでは、特定技能制度等での来日就労希望者を対象とした日本語教育を行っている学校教育機関の先生方に向けた教授法セミナーをタイにおいて開催する予定です。予定が決まりましたら、こちらのウェブサイトでお知らせします。
3.日本語を勉強している方へ
ここでは、JFT-Basicの合格を目指している人に参考となる学習ツールについてご紹介します。
まずはJFT-Basicはどんなテストか、自分の弱点はどこかを知るためにサンプル問題をやってみましょう!
JFT-Basicサンプル問題
参考学習ツール① 日本語コースブック 『いろどり 生活の日本語』
JFT-Basicは「日本語で何がどれだけできるか」を測り、「ある程度日常会話ができ、生活に支障がない程度の能力」があるかどうかを判定することを目的としています。『いろどり 生活の日本語』は外国の人が日本で生活や仕事をする際に必要となる、基礎的な日本語のコミュニケーション力を身につけるための教材です。そのためJFT-Basicの学習に参考となる表現を学ぶことも可能です。
この教材は、ウェブサイトから無料でダウンロードすることができます。
『いろどり 生活の日本語』タイ語版
参考学習ツール② 『いろどり 生活の日本語』 オンラインコース
『いろどり 生活の日本語』をオンラインコース化した「いろどり日本語オンラインコース」初級1(A2)は、日本の生活場面で必要な日本語のコミュニケーション力を自学自習で身につけることができ、国内外を問わずだれでも無料で登録、受講することが可能です。自分のペースで理解を深めながら、日本のさまざまな生活場面で必要となる日本語を、豊富なイラストや音声、動画を使って一通り学べるようになっています。
初級2や英語以外の言語も順次公開予定です。
いろどりオンラインコースIRODORI online course (jpf.go.jp)
来日予定はないけれど、もっと日本語を勉強したい方は…
日本語コースブック『まるごと 日本のことばと文化』
『まるごと』では、実際に日本語を使ってコミュニケーションすることを目標にしています。現実の場面で使える日本語と日本文化もバランスよく学習できます。趣味として日本語を学ぶ世界の学習者や、日本に住んで日常生活のための日本語を学ぶ学習者にもぴったりの教材です。
教材ダウンロード | まるごとサイト (marugoto.org)
『まるごと 日本のことばと文化』 日本語オンラインコース
「まるごと日本語オンラインコース」は日本のことばと文化を総合的に学べるコースです。ユーザー登録するだけで、誰でも無料で学ぶことができます。
まるごと日本語オンラインコース
4.助成について
「特定技能」制度などを利用して日本で就労・生活する方向けの日本語教育を実践している機関に対し、事業経費の一部を助成するプログラムを実施する場合があります。今後の実施予定は未定です。2022年度実施分の資料をこちらからご覧いただけます。
5.お問合せ
・テスト受験に関する問い合わせプロメトリックカスタマーサービスセンター
Tel: 02-004-3087 また 02-004-3097
(休業日:土、日、日本・タイの祝祭日)
・その他に関する問い合わせ 国際交流基金バンコク日本文化センター 日本語部
10Fl. Serm-Mit Tower 159
Asoke-Montri Rd. 21 Bangkok 10110
電話番号: TEL: 02-261-7500~4
E-mail: info-jftb_JFBKK@jpf.go.jp
受付時間: 9:00-17:00
休業日:土曜日、日曜日、祝日